2026/01/04 10:40
新年が明けましたね。今年は異常だった2025年を上回ってくるでしょうがなんとか持ち堪えたい。叶うならなるべく楽しみながら戦いたい。それが目標ですかね。このブログもその一環ですが。
…とか書いていたらトランプがベネズエラにミサイル打ち込んで大統領を拘束しました。こんな時代にカルトとズブズブ政権の国で生きながら楽しむ為には抵抗が不可欠ですね。でないと全部虚構だと思います。
さて、前回からの続きを。ロシアが時代錯誤な(少なくともその時はそう思った)戦争をおっ始め、自分が把握していたつもりの世界、自分の認知が揺らいだ事でそれを取り戻す作業が始まりました。
まず思ったのは「戦争とは何か」です。戦争、と言う言葉を聞くとほぼ自動的に頭の中にイメージが湧きます。それは空襲や飢えた子ども達のビジョンであったり、又は"憎しみの応酬"と言う言葉であったりしました。が、それらのイメージと今自分が実際に見て、戦地にはいなくても同時に共有している「戦争」が結びつかなかった。すごくもどかしく感じました。
そこで図書館で戦争を学び直そうと考えました。自分はそれまでもずっと図書館のお世話になってきましたが、そこで借りる本は小説やその時興味のある(料理とかの)本でした。社会的/政治的な専門書は意識の外側にあって、図書館にそんな本が置いてある事も目に見えて無かった。
そんな自分がいきなり専門的な本を読んでも理解できる訳ない…と思い、中高生向けの本から借り始めました。今思えば、この選択は正解だったと思います。
中でも転機になったのは平凡社の"中学生の質問箱"シリーズの「戦争するってどんなこと?」です。元海兵隊で沖縄国際大学でも教えるC・ダグラス・ラミスさんの本ですが、「戦争」について自身の海兵隊での体験も交えながら非常に分かりやすく対談形式で書かれています。
日本は戦争をしない国…では無く、憲法上「戦争ができない国」であるだけ(だからこそ右派は憲法を変えたい)と言う事実はかなり自分の立ち位置を変化させました。また、世界を見れば「軍隊」とは外国から自国を防衛する為だけでなく、自国民を弾圧する為に存在している事実も同様でした。
ですが何より大きかったのは「沖縄」の事です。この本が秀逸だったのは、「戦争とは何か」と言う問いかけに対し、「沖縄」の存在を不可視化していない所だと思います。日本を戦争に巻き込まない役割を果たす9条、それと裏表をなす存在としての「沖縄」の歴史と現状に重点が置かれていました。
「沖縄の基地問題と言われるものは、実のところ本土(ヤマト)問題である」と言う事実に直面した時、その他様々な社会問題の認識がひっくり返りました。同時にこれまで自分が体験してきた事の多くが、相手問題でなく自分問題だった事も認めざるを得なくなりました。
これはつまり、自分の差別問題という事です。この"差別"こそ戦争の本質の一つであり、そこに自分も無自覚に関わっていたのです。これは辛い事ですが、正直なところ今まではボンヤリしていた自分と社会の結びつきがハッキリしました。自分の政治的な立場がハッキリしたとも言えます。
これでようやく、戦争のあるこの世界、それを構成する一部である私の社会への参加方法が分かった、と言う感じでした。
長くなりましたがこの辺りで。
あ、音楽と絡めるの忘れてた。この間もライブをやったりTwitterで反戦の意思表示をローカルな音楽コミュニティに向け発信したりしていたのですが、もう全く無反応で、"こ、これは何なんだ…?"と戦慄しました。自分が透明になっていく恐怖や、自分が関わっていた「場所」に対する疑念を感じ始めました。今でも毎日新鮮にビックリしてますが、この辺りの事もいずれ文章にしようと思います。
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